2009年7月12日日曜日

灯台下暗し ~ 梅丹本舗GDRの財政問題

Tour de Franceも第8ステージまで進みましたが…
Rabobankのヘーシンク、Caisse d'Epargneのペレイロがリタイア。
ヘーシンクは落車で手首を骨折したようです。
今年は…いや、今年も? 落車が頻発していますねぇ。

ところで、2ヶ月前、ASTANAの財政問題がありました。今年に入って2ヶ月分しか給与が支払われなく、銀行保証金を預けなければ、チー
ムが存続できない…しかし、その危機を脱し、今、ツールを走っています。

ふと、日本国内を振り返ると…梅丹本舗GDRが財政危機だそうです。

正式名称は、「梅丹本舗・グラファイトデザイン・エキップアサダ」…だったかな?

日本は実業団チームが殆どですが、このチームは、国内では珍しい独立した実業団ではないチームで、欧州を中心に活動しています。監督の浅田顕さんは、別府青年を欧州へ送り出し、新城青年を見い出した人。つまりは、今ツールを走っている2人の日本人は、浅田さんがいなければ、ツールに出られたか、定かでは無いんです。

そんな浅田さんが率いるチームが財政危機に陥っているそうです。
財政難だ、という話は前々からありましたが…因みに、企業からだけでなく、個人のスポンサードも受け付けているそうです。

ただね。私の感想は冷めていまして…

こんなことを書くと怒られると思うのですが、どれくらいの企業が興味を持つでしょうか。
何故、そのように思うかと言いますと、
1.彼らの主戦場は欧州。そうすると、自然と欧州を相手にする企業でないと、あまりメリットを見い出せないという点。
2.欧州のチームもそれほど財政が豊かではない。スポンサーをするなら、より活躍するチームを選択するのは、企業心理として当然だろう、という点。
どちらかというと、後者のほうが重要で、新城選手所属チームのメーンスポンサー「ブイグテレコム」は来シーズン限りで降りることがわかっています。また、Tour de France第7ステージでステージ優勝したフェイユ所属チームスポンサー「アグリチュベル」も今季か来季かで降りるそうです。確か、コフィディスも降りるそうだし、サクソバンクは、当初のサブスポンサーが破産して、財政的には厳しいみたいです。
日本企業に対して一斉に手をあげられたら…彼らはTour de Franceには、「ほぼ確実に」出場できる。一方、梅丹本舗は「確実に」出場できない。金額は全く違うでしょうが、宣伝効果を考えると、梅丹本舗は分が悪い。
梅丹本舗には、この財政危機を乗り切ってもらいたいですが、チーム戦略の見直しを多少なりともしたほうがいいんじゃないかなぁ…とおもう、今日この頃です。

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