2010年6月1日火曜日

波乱ばかりのGiro d'Italia

Giro d'Italia が閉幕しました。
結果だけ見ると、Liquigasのバッソが自身2度目の総合優勝、となったわけですが…。

内容がものすごく濃い!!

近年のグラン・ツールの中でも、群を抜いているとおもいます。

Stage#1~#3 は、オランダでのレース。初日はタイムトライアルで、特に波乱はありませんでしたが、#2~#3は、落車の嵐。Garminのヴァンデベルデ、Caisse d'Epagneのブルセギンが早くもレースを去る原因となりました。

休養日明けの#4は、チーム・タイムトライアル。突如降りだす雨。本命のGarminHTCが撃沈。Astanaは5人目が切れそうでヴィノクロフが叱咤。結局、伏兵Liquigasの勝利。

そして、#5は日本の新城選手をはじめとした4名の逃げ。普通はゴール前でつかまりますが、これが捕まえられないのが今年のGiro d'Italia。ほんの200m差で逃げ切り、惜しくも新城選手は3位。手に汗握る展開でした。

#6は、ノンビリムードとはならず、オランダに逆戻りしたような風と細い道、そして、落車。この日も逃げ切り…。

#7は、「白い道」と呼ばれる未舗装路を通るレースであったが、雨のお陰で手前で総合1~3位が仲良く落車。その先の未舗装路は「茶色い道」に豹変。選手全員泥だらけ。おかげさまで、コレ以降のステージでリタイア続出。

#8はお休みモード。でも雨。逃げ切り。

#9は洪水

#11は前代未聞、56人の逃げ。プロトン崩壊。総合順位総入れ替え。…よくわかんない。

#13はエヴァンスとリーギがプロトンで喧嘩。…罰金刑。でも、この日は、ゴール地点が生まれ故郷のベレッティが涙の勝利。こちらももらい泣き。

#14より、主催者のドSっぷりむきだしの地獄の一週間に突入…
Liquigasのシュミットの魂の牽引で次々とライバルを引き離し、ついに#19でマリア・ローザはバッソの手に。その後も、総合首位を明け渡すことなく、最終ゴール地点のヴェローナのアレーナにたどり着いた。

各ステージで巻き起こる事件も然ることながら、最終週の山岳ステージでのLiquigasの波状攻撃はどのチーム対応できず、どのライバルも最後には力尽きてしまった。
エヴァンス、スカルポーニ、ヴィノクロフ、アローヨ、ガルゼッリ、サストレ…。

ただ、エヴァンスは、途中のステージで高熱にうなされていたそうだ。それでも総合5位完走。しかもポイント賞。彼の走りは魂そのもの。

これは、Tour de France も楽しそうだ!!

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