Giro d'Italia が閉幕しました。結果だけ見ると、
Liquigasのバッソが自身2度目の総合優勝、となったわけですが…。
内容がものすごく濃い!!近年のグラン・ツールの中でも、群を抜いているとおもいます。
Stage#1~#3 は、オランダでのレース。初日はタイムトライアルで、特に波乱はありませんでしたが、#2~#3は、
落車の嵐。Garminのヴァンデベルデ、Caisse d'Epagneのブルセギンが早くもレースを去る原因となりました。
休養日明けの#4は、チーム・タイムトライアル。突如降りだす雨。本命の
Garminや
HTCが撃沈。
Astanaは5人目が切れそうでヴィノクロフが叱咤。結局、伏兵
Liquigasの勝利。
そして、#5は
日本の新城選手をはじめとした4名の逃げ。普通はゴール前でつかまりますが、これが捕まえられないのが今年のGiro d'Italia。ほんの200m差で逃げ切り、
惜しくも新城選手は3位。手に汗握る展開でした。
#6は、ノンビリムードとはならず、オランダに逆戻りしたような風と細い道、そして、落車。この日も逃げ切り…。
#7は、
「白い道」と呼ばれる未舗装路を通るレースであったが、雨のお陰で手前で総合1~3位が仲良く落車。その先の未舗装路は
「茶色い道」に豹変。
選手全員泥だらけ。おかげさまで、コレ以降のステージでリタイア続出。
#8はお休みモード。でも雨。逃げ切り。
#9は
洪水。
#11は
前代未聞、56人の逃げ。プロトン崩壊。総合順位総入れ替え。
…よくわかんない。#13は
エヴァンスとリーギがプロトンで喧嘩。…罰金刑。でも、この日は、ゴール地点が生まれ故郷のベレッティが涙の勝利。こちらももらい泣き。
#14より、主催者のドSっぷりむきだしの地獄の一週間に突入…
Liquigasのシュミットの魂の牽引で次々とライバルを引き離し、ついに#19でマリア・ローザはバッソの手に。その後も、総合首位を明け渡すことなく、最終ゴール地点のヴェローナのアレーナにたどり着いた。
各ステージで巻き起こる事件も然ることながら、最終週の山岳ステージでの
Liquigasの波状攻撃はどのチーム対応できず、どのライバルも最後には力尽きてしまった。
エヴァンス、スカルポーニ、ヴィノクロフ、アローヨ、ガルゼッリ、サストレ…。
ただ、エヴァンスは、
途中のステージで高熱にうなされていたそうだ。それでも総合5位完走。しかもポイント賞。彼の走りは魂そのもの。
これは、
Tour de France も楽しそうだ!!