2010年3月2日火曜日

UCI登録の日本チーム

梅丹本舗が登録を見合わせたが、NIPPOが新たに登録を果たしており、チーム数は5と変わらず。

シマノ・レーシング(SMN)
世界のブランド「Shimano」の実業団チーム。アジア・国内を中心に活動。
昨年のJサイクルツアー・チャンピオンチーム。欧州のSkil-Shimanoの下部組織として、育成も行っている。下部組織を持つ国内チームはあるが、海外の上位組織を持つ国内のチームはここだけであると思う。
昨年、大いに沸かせた阿部嵩之は、島田真琴と共に、オランダ武者修行へ。昨年まで武者修行していた村上順平が国内復帰。阿部良之が離脱、狩野智也はブリヂストン・アンカーへ移籍。そして、コーチの栗村修氏が宇都宮ブリッツェン監督として移籍。山岳の力が落ちたが、元全日本チャンピオンの野寺秀徳、鈴木真理に加え、鈴木譲、畑中勇介、飯野嘉則は健在。加えて平塚吉光がクラブチームからの昇格加入を果たす。
スピードのあるチームで、あまり逃げに乗せてしまうと、後々が厄介になってしまう。昨年のTour de Hokkaidoでも、最終ステージの短い距離のクリテリウムで鈴木真理と阿部嵩之が揃って逃げをうち、梅丹本舗と愛三工業が追いかけても追いつかず、あわや総合逆転か? と思わせた。畑中も元U23のTT国内選手権を取った経験を持つ。

ブリヂストン・アンカー(BGT)
自転車メーカーである、ブリヂストン・アンカーの実業団チームで、仏への遠征も行っている。
その影響からか、Jサイクルツアーは参考7位。(参加義務の最低ラインをクリアしていないので、参考値として。)
飯島誠、山本雅道、普久原奨、三瀧光誠、相川将に加えて、昨年のツール・ド・おきなわ総合優勝の伊丹健治が育成チームから昇格、そして、シマノレーシングから狩野智也、梅丹本舗から清水都貴、宇都宮ブリッツェンから清水良行を獲得。
育成チームには4名在籍しており、仏中心で強化を行っている。狩野が加入したことにより、山岳を含めた総合力は高くなるであろう。

愛三工業レーシング(AIS)
自動車部品メーカの愛三工業の実業団チーム。アジアを中心に活動。
昨年のJサイクルツアー参考6位。
このチームは、昨年、タイムトライアルとロードの国内タイトルを、盛と西谷がそれぞれ獲得。チャンピオンジャージを2つ抱えるチームとなった。
別府匠、西谷泰治、綾部勇成、盛一大、鈴木謙一、品川真寛、松村光浩に加え、ブリヂストン・アンカーから福田真平が加入。別府匠はTeamRadioShackの別府史之の実兄。
TTチャンピオンの盛は、トラックのW杯にも出場している。昨年は調子が今ひとつの選手が多かったように思える。今年はどれだけ調子を上げられているか。現在開催中のTour de Langkawiに日本チームとして唯一出場している。


宇都宮ブリッツェン(BLZ)
昨年発足した、地元密着型の珍しいチーム。国内メインで活動。Jサイクルツアー3位。
こちらはメンバーの入れ替えが激しく、昨年残留組は、廣瀬佳正、長沼隆之、斉藤祥太、小阪光。復帰組として、柿沼章が監督よりプレイング・マネージャとして選手復帰。移籍組は、ダイハツボンジャス飯田から中村誠、マトリックス・パワータグから辻義光。クラブチームからの昇格移籍組で若杉厚仁。
そして、新監督として、恐らく日本一有名なロードレース監督であろう、栗村修氏が就任。
注目は、日本でもトップクラスのヒルクライマーである長沼。Jサイクルツアーでも、幾つかヒルクライムレースが存在するので、ここでどれだけ勝てるか。
もうひとつの注目は、何と言っても新監督。その采配が、どれだけレースを面白くしてくれるか、気になります。

チームNIPPO(PPO)
昨年はUCI登録を行っていなかった。NIPPOは、道路やスポーツ施設の設計・施工を行う会社。旧社名を「日本鋪道」。その実業団チーム。国内のチームとしては、ちょっと異色。Jサイクルツアー2位。
活動拠点は、日本とイタリア。既に、イタリアでのシーズンインを迎えている。監督に1人には、00年Tour de Franceでマイヨ・ジョーヌ着用経験者、アルベルト・エッリを起用している。
また、選手でもイタリア、ポルトガル、スイスの選手がいて、他の国内チームには無い組織を持っている。
選手は、バルラ、バッタリーニ、ガロッファロ、シニェゴのイタリア勢、ポルトガルのヴィゼイアック、スイスのウィンター、藤岡徹也、井上和郎、中田真琴、佐野淳哉に加え、梅丹本舗から宮澤崇史、増田成幸、中島康晴、菊池誠晃という主力級が加わる。
また、欧州で活躍していた橋川健氏により、ベルギーにて育成チームを発足させ、5名の選手を育成。また、Jサイクルツアーへの登録を行っているため、兄弟揃っての参戦の可能性もある。

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