2010年3月12日金曜日

Professional Continental Team へのハードル

Paris-NiseとTirreno-Adriaticoが始まりまして、状態の良い人悪い人、はたまた、まだまだなんだけど勝っちゃった人。様々です?

2つのレースは、UCIのヒストリカルレースとされています。こちらには、ProTourチームとProContinentalチームでワイルドカードを取得しているチームのみが参加出来る状態になり、最終的には、主催者の招待により出場できます。なので、条件を満たしていても招待されなければ出ることは出来ない訳ですが、条件を満たすことが招待を受ける大前提です。GranTourもヒストリカルレースになります。

さて、日本のチームは、どのチームもこの条件を満たしておりません。ProTourチームでもProContinentalチームでもなく、Continentalチームだからです。

ProContinental…正式にはProfessional Continental Teamですが、ここに昇格するには、かなり高いハードルがあります。ヒトとカネです。
ヒトですが、最低16名の選手と2名の監督、更に3名のその他要員(メカニックやドクター、マッサー)を集めます。因みに、日本の1チームあたりの選手の数は、大体8~10名くらい。単純に倍の人数を必要とするわけです。
カネについては、チームの登録料の他に、「銀行保証」といわれる保証金を準備しなくてはなりません。登録料は分かりませんが、銀行保証の額は、選手や関係者に支払われる金額の1/4の額に、150,000スイスフランを足し合わせた額になります。また、この銀行保証は、300,000スイスフランを下回ってはいけないことになっています。1スイスフランは85円程度ですから、2500万円は少なくとも必要である、という訳です。因みに、選手に対する給与は、最低25,000ユーロ(320万円)、もしくは、チーム国籍の最低賃金のどちらか高いほうを下回ってはいけないので、簡単に全員の給与(選手以外も)320万円とすると、選手16人+監督2名+その他スタッフ3名で7000万円くらい。勿論、選手が16人もいて、スタッフが3人しかいない、という状況は考えにくいので、もっとかかることになるでしょう。因みに、Continentalチームの銀行保証は、最低でも2万ユーロ(260万円)と、ProContinentalの1/10。最低賃金は25,000ユーロという縛りだけ外れますが、さほど変わらないと思います。

日本では、まだまだマイナーな競技で、スポンサーも付きづらい状況です。マイナーであるが故の競技ピラミッドの底辺が狭く、スポンサーが付かないので、お金も無く…。

ん~、高いハードルですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿