第3ステージの終盤の下り坂で、Leopard-Trek の Wouter Weylandt 選手が落車、頭部を強く打ち、帰らぬ人となってしまいました。奇しくも、昨年の第3ステージではステージ優勝を飾っていました。
様々な関係者からコメントが寄せられていますが、Team Radioshack のマネージャー、ヨハン・ブリュイネールのコメントが印象的でした。
「ワウテルとは親しかったわけじゃない。
ホテルで会ったら会釈する程度の関係だった。
でも、そんな関係は問題じゃないんだ。
タイラー・ファラーだろうと、
ウェイラントのルームメイトだったレオパード・トレックの選手だろうと、
私のような間柄だろうと、
単なる自転車ファンだろうと。
どんな間柄であろうと、
今日は沈痛な悲しみでいっぱいだ。
自転車競技のコミュニティ、
ワウテルの家族、
それに友人―誰もが喪に服している。」
私が自転車ロードレースを見るようになる前。1995年にカサルレッリが、2003年にキヴィレフがレース中の事故で亡くなっている。特に、キヴィレフの事故により、ヘルメット着用の義務化のきっかけになった、と知りました。しかし、今回の事故では、ヘルメット着用でも100%安全であるということを教えてくれました。100%なんて無いんだよ、と。
かつて、同じイタリアから訃報が届きました。1994年のアイルトン・セナの事故死です。
しかし、今回の訃報は、より身近に感じました。それは、自分もロードバイクに乗るから。決してレーシングカーに乗る機会なんてありません。
ヘルメットは100%守ってくれる道具ではない。自分で意識して安全に乗らなくてはいけない。
そんな危険と向き合って走っている選手を、心から尊敬したい。
今後、このような悲劇が起きないことを祈りつつ。
Rest In Peace, Wouter Weylandt
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