2011年2月27日日曜日

ボーネンの復活なるか? Quickstep Cycling Team ~ 2011 ProTeam

ベルギー籍の名門チーム。

あまり選手の出入りが激しいチームという認識は無かったのですが、今季は結構やっています。

離脱は、バレード、ウェイナンツがRabobank、デヴォルデルがVacansoleil、トザットがSaxobank、ウェイラントがLeopard、ヴァン・デ・ワールがOmegaPhama、サモイラウがMovistar…

加入は、Lampreからバンディエラ、Rabobankからデ・マー、、Milramからチオレックとオランダ・チャンピオンであるテルプストラ、Liquigasからチッチ、そして、RadioShackからステーグマン。

加入選手にスプリンター、ワンディレーサーが多いような…。まぁ、ステージレースの総合に顔を出すようなチームではないですから、当然といえば当然か?
ただ、チッチやチオレックの加入により、スプリンターの比率が高くなっています。
問題は、ボーネンがどれだけ活躍できるか。
ベルギー・クラシックではカンチェッラーラにいいようにやられ、シーズン中盤は怪我に泣かされ、散々な昨シーズン。そろそろベルギー・クラシックの季節。既にOnloopHetは獲れなかったようで…

機材は変更なし。ジャージは若干変更された…ガ○ダムに見えなくも無い。(私だけ?)
このチームは、やっぱりボーネンのチームだよね!
頑張れボーネン!!

2011年2月14日月曜日

次のステップへの飛躍か、それとも… Pro Team Astana ~ 2011 ProTeam

ちょっと名前が変わりましたが、まぁ、いいでしょう。

一昨年のオフでは色々と騒動がありましたが、Tour de France王者のコンタドールがチームを去りました。(+アシストのエルナンデス、ナヴァーロ、ノヴァルも)
また、デラフェンテがGeoxへ移籍、そして、2006年TDF王者のペレイロは引退。しかし、スペインでサッカー選手になっているとか…(勿論、下部リーグであるが。)
コンタドールに代わってエースとなる選手として、Liquigasからクロイツィゲルをキセロフスキーと共に獲得。他にも、FDJからディグレゴリオ、ISDからクラーク、Aqua&Sapponeからマシャレッリ、AG2Rからカンゲルト、Garminからケシアコフ、Lampreからロレンツェット、Katushaからペトロフ、RadioShackからヴァイクスが戻ってきた。
国籍を見てみると、カザフスタンが多いのは当然だが、東欧系が多いです。ウクライナ、エストニア、チェコ、スロバキア、リトアニア、クロアチア、ロシア…。Katusha並ですな。

Tour de Franceのエースは、クロイツィゲルになるでしょう。それ以外のステージレースは…ヴィノクロフでしょうか? そこまでのトーンの発言は聞かれません。クロイツィゲルがTDFもGiro d'Italiaも…ってことはないでしょうな。
移籍によりエースが交代しましたが、強烈なインパクトがこのチームに生まれたか、というと…ちょっと疑問です。
ですが、クロイツィゲルがどれだけ飛躍するかは楽しみです。

それともう一点。マッサーの中野さんがクロイツィゲルと共に、Liquigasから移籍(?)してきました。今年からは、日本を中心に活動し、レースの度に渡欧するそうです。
日本での活動拠点は、高周波治療器でお馴染みのテカール。何と! そこで中野さんの施術が受けられるそうです!! 興味のある方はコチラ

さて、機材ですが、コンタドールが去ったことで、フレームはどうするのかなぁ、と思っていましたが、コンタドール騒動の余波?で変わらず。
しかし、ホイールがコリマに変更。このホイール。圧倒的にスポーク数が少ないんですが、大丈夫なんでしょうか?? 誰か使っている人いませんか??

飛躍できるか否かも含めて、非常に注目できるチームだと思います。

2011年2月13日日曜日

スプリントも獲れるチームへ OmegaPhama-Lotto ~ 2011 ProTeam

スポンサーは変わってはいないが、チーム名だけがちょこちょこ変わっている珍しいチーム。しかし、ここ最近は、OmegaPhamaで不変。

昨年からの変更点としては、何と言ってもグライペルが加入したこと、そして、ホステが去ったこと。グライペルが北のクラシックを狙えるかどうかは分からないが、なかなか勝てないホステに業を煮やしたか?
このチームも入れ替えが多くて、15名の選手がチームを去っている。ヴァン・アーベルマート(BMC)、ドラージュ(FDJ)、フェルナンデス(KAT)、ペロー(A2R)、シェリンクス(プロコン)、ウェゲリウス(UnitedHealthCare)…。
新加入は、ヴェッカネン(FDJ)、ヴァン・デ・ワール(QST)、ウィリエムス(LIQ)、JapanCupクリテで来日したプジョル(CTT)、そしてグライペルと共に、ドックス、ハンセン、レイネス、ジーベルクはHTCから、それぞれ加入。国内のContinentalProTeamや更に下位から、総勢5名加入している。

戦略は明白。アルデンヌ・クラシックや起伏のあるステージを狙うジルベール、総合を狙うヴァン・デン・ブロック。そして、スプリントをグライペル。ただし、グライペルがステージを獲れるかどうかは、トレインの出来にかかっている。

それと気になるのは、GranTourでのグライペルとヴァン・デン・ブロックの関係。
どちらかに比重が偏ってしまうと、もう一方が勝てなくなる…と思う。少なくとも、グライペルはトレインを必要とするスプリンターであるようなので、マキュワンやフレイレのような勝ち方は、いまのところは望めないと思う。GranTourの布陣が気になるところ。

ジャージのデザインは一新しましたが、機材の変更は無いようです…このCANYONというフレーム、日本に入りませんかねぇ…。

TourDownUnderとTourOfQatarが終わってしまいましたので、次のヤマは、Paris-Niceかアルデンヌ・クラシックか…。
このチームへの注目の機会は増えそうですね。

2011年2月9日水曜日

アシスト、アシスト、アシスト…? Movistar Team ~ 2011 ProTeam

長年「Caisse d'Epargne」として活動してきたスペインチームは、新たに携帯電話会社の「Movistar」をメインスポンサーに迎え、「Movistar Team」として活動をはじめる。

とはいえ、絶対的エースであったバルベルデをオペラシオン・プエルトで欠き、Paris=Niceを征したルイスレオン・サンチェスはRabobankへ。クリストファ・モローは現役を退き、ルイ・コスタはドーピングの疑いがあり放出。ザンディオとウランがSkyへ、他にも数名の選手がContinentalProTeamに移籍。
代わりに、4名の新人選手を獲得。更に、トンドとコノヴァノヴァスがCerveloから、イニサウティがEuskaltelから、サモイラウがQuickstepからそれぞれ加入。ContinentalProTeamから2名も加入。心機一転という感じです。

バルベルデやサンチェスに代わるステージレースのエース格の選手としては、昨年のGiro d'Italiaでマリア・ローザを5ステージに渡って着用し、総合2位でフィニッシュしたアローヨが筆頭となるでしょう。アルデンヌ・クラシックはどうかな? と思いますが、可能性としては否定は出来ないでしょう。また、Tour de France 総合12位のプラザも、条件に合うステージレースがあれば、狙っていけるでしょう。他には、ロバを飼っていることで有名なブルセギンもステージレースを狙えると思いますが、GranTourのような長期間の場合は、ちと厳しいか?
いずれにせよ、アシスト陣の層は厚いので、チーム力としては高いのでは? でも、器用貧乏?
ステージ優勝狙いとなると、グンと対象選手が増える。キリエンカの逃げなんていうのは、相変わらず魅力的。ちょっと気になるのが、ソレル。かつての山岳王は、このチームに来てから何か元気がないというか、調子が上がりませんね。

機材は昨年と変わらないのですが、コンポーネントにCampagnoloの電動コンポが搭載されるそうで、これは注目。

2011年2月6日日曜日

エースの絞込み、完了 Liquigas-Cannondale ~ 2011 ProTeam

サブスポンサーに、フレーム供給しているCannondaleが入り、Liquigas-Cannondaleとなりました。しかしながら、DOIMOもスポンサーとして名を連ねています。

昨年まで、エースのオンパレードだったこのチーム。今年はバッソ、ニーバリの2大エース体制を明確化。そのため、クロイツィゲル他2名ほどがAstanaへ、クチンスキーがKatushaへ、ドーピング疑惑の渦中にあるペリツォッティはチームを離れている。
また、ベンナーティが新生Loopardへ、キッキがQuickStepへと、スプリンターが移籍。まだスプリントできる選手が残ってはいるが、最小限に残した、って感じで、完全にGranTourの総合優勝へシフトしている。
新加入した選手も、Footonからカペッキ、Lampreからタダルトとポンツィ、Cerveloからキング、ContinentalProTeamから4名ほど加入している。いずれも、エースの周りを固める逸材といえる。中でも、ContinentalProTeamであるDeRosaより移籍したサレルノは、昨年のTourOfJapanを、富士山ステージを制しての総合優勝を獲得した逸材…う~ん、TOJの総合優勝者はどんどんProTeamに加入しますね。

冒頭でも書きましたが、バッソとニーバリの二大体制ではありますが、昨年旋風を巻き起こしたペテル・サガンは残留しています。何でも、昨年後半は、プレッシャーから体調を崩すことがあったとか…。果たして、今年は?

スポンサー体制が変わりましたので、ジャージが緑基調から白基調+緑に変わりましたが、さほど違和感は無し。

あ、そうそう、昨年まで、このチームでマッサーとして活躍されていた中野善文さんが、Astanaへと移りました。何でも、クロイツィゲルの専属マッサーであるとか…。

ま、このチームの場合、「GranTourは勝てるのか?」というより、「今年はいくつのGranTourを獲れるか?」という評価ですかね?

2011年2月2日水曜日

Neo-SAXOBANK? Leopard-Trek ~ 2011 ProTeam

鳴り物入りのルクセンブルク籍の新チーム。
「チームの名称はなんだ!!?」と、物議をかもし出しましたが、結局は最初の予測どおりとなっています。
スポンサーですが、ルクセンブルク航空、エネルギー会社のEnovos。しかし、BMCのようなパトロン系のチームであるようです。

選手、ディレクター、スタッフともども、大体SAXOBANK。あるレポーター曰く「チームは違えど、戦略的にはSAXOBANKと変わらないであろう」と。

一番の目標は、Tour de Franceの制覇でしょうか。コンタドールが出場できないことは確定的であるので、シュレク兄弟が獲れる確率はあがったでしょう。

春のクラシックについては、カンチェッラーラのアルデンヌ・クラシック制覇ですかね。

アルデンヌにしろ、TDFにしろ、エースのサポートとして、ゲルデマンやウェーグマン、Bフェイユといった、他のチームならエースになり得る選手がいますので、かなり強力な布陣を組めます。

スプリントに関しては、ワグナーとベンナーティ…なんですが、ベンナーティがどれだけスプリント出来るのかが未知数。昨年はそれほど活躍しているようには思えませんので…。

やはり、アルデンヌとTDFを狙うチームであるか…?

機材に関しては、チーム名にあるとおり、フレームはTrek。コンポーネントはSHIMANOですが、ホイールに関してはTrek系のBontrager、ペダルはSpeedplay、タイヤはSCHWALBE。
ジャージはCRAFT、シューズはNorthWave、アイウェアはOAKLEY。
で、チームカーとしてメルセデスがサポートしています。ん~、豪華。